世界新奈とは何か

このコラムでは、世界新奈という団体がどう誕生し、今何をしていて、これからどうしていきたいかについて、創設者の私が書きます。便宜上、坂井新奈のことを「にぃたん」と書くことがあります。

成り立ち

世界新奈の誕生

2025年10月頃、まず私が坂井新奈のことを気が狂いそうなほどに好きになりました。そこに至るまでの過程は私の個人ブログに書きました。

そして11月に入り、以下のツイートをしました。

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実は、この時点ではまだ世界新奈の構想はありませんでした。ダジャレ以上の意味もありません。単純に、この前の日に「社会新奈」という4文字だけのツイートをして、それが割と伸びたので、「にぃたんが世界で活躍した日に『世界新奈』ってツイートしたら面白いだろうな」と思っただけです。

そして11月5日、オールした朝に、坂井新奈に関する情報をすべて集めたいという気持ちが芽生えました。すぐにDiscordサーバーを作り、協力してくれそうな人たちを招待しました。サーバーの名前をどうしようかと思ったときに、上のツイートを思い出し、「世界新奈」にしました。世界中にある坂井新奈の情報を集める、という意味合いを持たせることができそうだと思ったからです。

最初は、

  • 坂井新奈のブログ画像のダウンロード
  • 他メンバーのブログに登場している坂井新奈の画像の抽出
  • 各種SNSに存在する坂井新奈の動画像の抽出
  • 坂井新奈が登場している雑誌の列挙
  • グッズページに存在する坂井新奈の画像の抽出
  • 所持している坂井新奈の生写真の把握

などを行っていたと思います。坂井新奈に関する情報の中で集められるものは全て集めるという方針で行動していたので、当時集めていた情報を全部ここで語ることはしません。

こういう行動をしている自分を客観視して、当時の自分は以下のように呟いていました。

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それでも、坂井新奈に対する熱量は爆発していたので、止まることはありませんでした。

この日から、いかに情報を効率的かつ網羅的に集めるか、そして集めた情報をどのように整理し、安全に保存するかを考え続ける日々が始まりました。

目的の設定

1か月ほど情報収集や情報整理を行って、ふと「何のためにやるのか」をちゃんと言語化したほうが良いなと思いました。就活中に、企業のパーパスやビジョンといった、会社の方向性を決める1フレーズを見るたびに、かっこいいなと思っていたというのもあります。

そこで世界新奈の目的を「坂井新奈に関する情報を、できるだけ長くこの世界に残す」と設定しました。規模感としては、数百年後や数千年後のような遠い未来まで情報を残すことをイメージしています。ロマンがありますね。

この目的にしたのは、情報を遠い未来まで残すということが、自分の中で最も大きな愛だと思ったからです。そして、この目的を達成する過程で、坂井新奈がアイドルとして、そして1人の人間として過ごす日々が、より幸せになれば良いなという気持ちもありました。

以下のツイートでも言いましたが、目先のことを目的にすると、何か大事なものを失ったり、視野が狭くなったりして、つまらなくなりそうだなと思っています。だからこそ、あえてこのような壮大な目的にしています。

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この壮大な目的を達成する過程で、「坂井新奈がより多くの人に知れ渡る」「ミーグリが完売する」のような目標が自然と達成されることもあると思います。むしろ、そういうものを内包した大きな目的のほうが、やることの幅が広がるので、非常にワクワクします。

また、この目的の設定の仕方だと、今やっている行動がその目的に沿っているかどうかを素早く判断しやすいという良さがあります。例えば、自分が坂井新奈の同じ生写真を複数枚持っている場合、ダブりを世界新奈メンバーに渡したほうが、情報が分散して長く残る可能性が高まるかもしれない、といった具合です。

そして目的が定まると、情報を共有することも目的に寄与すると考えるようになり、このサイトを作成する計画も生まれました。

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坂井新奈に関する情報に、より多くの人が簡単にアクセスすることができれば、坂井新奈について知ったり話したりする人が増え、結果として坂井新奈の情報がネットに増えることになるかもしれません。私たちは、そのような意図でこのサイトを運営しています。

サイト作り

このサイトがどうできたかも簡単に話しておきます。

まず、全ての媒体の全ての情報を一つ一つチェックして、知識として共有できそうなものをメモしていく作業から始まりました。

実際のメモは個人ブログの方に置いてあります。以下は坂井新奈のブログのメモです。

このようなメモはさすがに一人では作りきれないので、世界新奈のメンバーに手伝ってもらっていました。

そのようにして作ったメモを眺め、次に何かしらの共通項を見出していく作業をします。その共通項が、そのまま世界新奈のサイトに載せる記事のタイトルになるイメージです。例えば、「バレエが特技です」「指の第一関節を曲げるのが得意です」といった情報が異なる媒体に書かれている場合、それを「特技」という共通項でまとめ、一つの記事にする、という作業していました。

その際には、記事中のどの文の主張がどの出典に基づいているのかが分かるようにしました。これはWikipediaと同じです。Wikipediaと大きく異なるのは、記事間の関係性がグラフとして可視化されていることです。これによって、ある記事から関係のある記事を俯瞰したり探索したりしやすくなっています。

サイト自体はClaude Codeに作らせたので、実装面ではそこまで苦労しませんでした。どちらかというと、デザインやレイアウトをどうするか、コンテンツとして何を載せたいか、それをどう見せるべきかを考えるのに時間を使いました。世界新奈内で色々と意見を出し合いながら進めていました。

そうして1月中旬から開始したサイト作りですが、公開前の2週間ぐらいで大量の記事を作成し、なんとか坂井新奈の誕生日である3月14日に公開することができました。

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世界新奈の公開後、ミーグリで本人に世界新奈について聞いてみたところ、本人にも届いていたようで、それはすごく嬉しかったですね(世界新奈については公開前のミーグリで伝えてはいました)。具体的に読んだ記事(ドッキリに対する憧れ)の話もしてくれました。

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派生プロジェクト

じもきらの森

世界新奈の記事を作っている最中に、このぐらいの熱量でこういうサイトを作れそうな人がいることを思い出しました。竹内希来里を推している方で、何度かお会いしたこともあるのですが、会った時にその方の竹内希来里や『日向坂46 竹内希来里の地元できらる』という冠番組への愛の凄まじさに驚いたのを覚えています。

2026年の2月頃、その方にファンサイトを作らないかと声をかけました。それから話はトントン拍子で進み、私は世界新奈のサイトを作りながら、じもきらの森サイトの実装やプロジェクトの進行のサポートをする役割で動いていました。

世界新奈とは異なり、竹内希来里推しでイラストを描ける人や、デザインを見られる人を招待してプロジェクトを進めていたので、非常に良いファンサイトになりました。

愛の詰まった良いサイトになっているので、ぜひ見てください。

現在

現在は、基本的に確立した情報収集経路から情報を収集・整理し、それに基づいて記事を作成し、世界新奈サイトを更新しています。同時に、さらに効率的に情報を収集・整理・保存するための仕組みづくりも進めています。その中で主要なものを紹介します。

自動バックアップシステム

現在、世界新奈がGoogle Driveで保持しているデータは数百GBほどあります。坂井新奈が活動を始めてからまだ1年しか経っていないのにこの量ですから、これをどう管理・保存するかは重要な課題です。もしGoogleアカウントがBANされて、Google Driveが使えなくなった場合、取り返しのつかないことになります。

そこで世界新奈では、自動的にGoogle Driveをバックアップするシステムを構築しています。

バックアップの考え方として、3-2-1ルールというものがあります。これは、データを3つ保持し、2種類の異なるストレージメディアに保存し、そのうち1つはオフサイトに保存するというルールです。

世界新奈では、Google Driveのデータのバックアップ先として、自宅のHDDとAmazon S3 Glacier Deep Archiveを選んでいます。自宅のHDDは、将来的にNASにする予定です。

情報管理システム

世界新奈内部での情報検索システムも構築しています。

これは、あらゆるデータ、つまりブログ、雑誌、各種画像やテキストなどを「アセット」という単位で管理し、そこにメタ情報を付加したり、横断的に検索したりできるシステムです。

基本的に、1つのアセットには、何らか1つのファイルやテキストがデータ本体として結びついています。データの実体はGoogle Driveにあり、メタ情報をDBで管理しています。

現在、世界新奈サイトのダッシュボードの数値は、このシステムが持っているAPIを経由して取得しています。

Discord Bot

Discord内にはbotが存在していて、複数の役割を持たせて運用しています。

  • 画像のOCR
  • ブログなどにおける坂井新奈への言及検出
  • ブログ画像の取得・更新の通知
  • 日向坂42から世界新奈へのフォワーディング

現状はかなり多機能になっているので、今後は役割ごとにbotを分けることも考えています。ただ、まずは動くものを作り、必要に応じて分割していく方針で進めています。

展望

世界新奈の展望について簡単に話します。

ミーグリアプリの開発

このツイートがきっかけとなって、現在、世界新奈内で進んでいるプロジェクトです。

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一旦、世界新奈内にいるソフトウェアエンジニアと、ミーグリの深いドメイン知識を持っている人たちでチームを組みましたが、その他にも、ミーグリに参加したことがない人の視点や、ある程度ミーグリに行く人たちの視点も借りながら進めています。

坂井新奈に直接関係がないように思えるプロジェクトですが、坂井新奈とミーグリをする人が増えれば、それだけ坂井新奈についての話題が世界に増えるということでもあります。なので、一応世界新奈の存在意義には沿っています。

ミーグリレポの保存・共有

坂井新奈のミーグリがどのようなものであるか、という情報も保存するべきだと考えています。そこで、ミーグリレポを集めて、世界新奈サイト上に表示させようと思っています。

ミーグリレポは、単なる感想であると同時に、「坂井新奈という人がファンとどのように向き合っているか」を記録する資料でもあります。もちろん公開の仕方には配慮が必要ですが、うまく共有できれば、間接的にミーグリの売上に貢献する可能性もあると思います。

顔認識モデルの構築

情報の検索可能性を上げるためには、ある画像に誰と誰が写っているかというメタ情報を付与していく必要があります。そこで世界新奈では、日向坂46のメンバーの顔を認識するモデルを開発する予定です。

すでに日向坂46メンバーの顔認識モデルを運用している人がFFにいたので、その人と連絡を取り、どのようなモデルを使うとどのくらいの精度になるかという情報を得ました。また、Claude Codeで、データセットを構築したりモデルを評価したりするための基盤システムを構築しましたが、今は一旦放置しています。

音声認識モデルの構築

情報の検索可能性を上げるためには、音声をテキスト化しておく必要があります。OCRに関しては、すでにある程度Discord内から実行できるようになっていますが、それと同じくらい手軽に、Discord内の音声や情報管理システムに格納されている音声を文字起こしできるようにしたいと考えています。

すでに存在するWhisperのようなモデルを使用することも考えられますが、固有名詞をきちんと聞き取らせるためには、ある程度のファインチューニングが必要になってくる可能性があると思っています。

多言語化

世界新奈サイトを誰でもアクセスできる場所にするために、そして遠い未来に残すためには、サイトの多言語化対応が必要です。とりあえず、英語で表示できるようにしたいと思っています。

日本語圏のファンだけでなく、海外のファンにも坂井新奈に関する情報へアクセスできるようにすることは、世界新奈という名前にも合っていると思います。

言語モデルの開発

坂井新奈の情報を保存するだけではなく、坂井新奈の文章や言い回し、考え方の傾向を保存することを目的に、坂井新奈の文章で学習した言語モデルを構築しようとしています。

もちろん、言語モデルを作ったからといって本人そのものを再現できるわけではありません。ただ、ある時期にその人がどのような言葉を使い、どのような感情を表現し、どのような世界の見方をしていたのかを、ある程度保存することはできるかもしれないと思っています。

これもまた、世界新奈の目的である「坂井新奈に関する情報を、できるだけ長くこの世界に残す」ということの一部です。

最後に

ここまで書いてきたように、世界新奈は最初から立派な理念や計画があって始まったものではありません。最初は、坂井新奈のことを気が狂うほど好きになった一人の人間が、情報を全部集めたいと思ってDiscordサーバーを作っただけでした。

ただ、その衝動を続けていく中で、少しずつ目的が言語化され、サイトが生まれ、情報管理システムができ、バックアップの仕組みが必要になり、派生プロジェクトも生まれていきました。振り返ってみると、好きという感情を、できるだけ長く残る形に変換していく試みだったのだと思います。

世界新奈がやっていることは、普通のファン活動としては少し変かもしれません。ただ、坂井新奈がこの世界に残した言葉や姿や出来事を、できるだけ丁寧に集め、整理し、未来に渡すことには意味があると思っています。

今後も世界新奈は、坂井新奈に関する情報を収集し、整理し、保存し、共有していきます。単に情報を積み上げるだけではなく、それを必要としている人がたどり着きやすい形にし、坂井新奈の魅力を知る人が一人でも増えるようにしていきたいです。

そして何より、坂井新奈がアイドルとして、一人の人間として過ごしていく日々が、できるだけ幸せなものであってほしいと思っています。

そのために世界新奈ができることは、おそらくかなり限られています。それでも、限られた範囲の中で、できるだけ誠実に、できるだけ長く続けていきたいです。